毎年、夏の終わりに5日間の日程で実施していた【自然環境リテラシー学】ですが、今年はコロナの影響もあり10月から土日や冬休みを使って一泊二日のプログラムを数回実施することになりました。
三重大学自然環境リテラシー学
南伊勢町五ヶ所湾で実施したプログラムは、カヤックを使って自然を学ぶだけではなくインストラクター=指導者を養成するコースで、南伊勢町さんと三重県さんにご支援いただき実施することができました。
テント泊は何度か経験した学生さんたちですが、その荷物を小分けしてさらにカヤックにパッキングしていくのは初めてです。パッキングの講習もしたのでどうやらうまいこと荷物がカヤックの中に納まっていきました。
いよいよ漕ぎ出します。重積載したカヤックは漕ぎ出しは重いですが、進み始めてしまえばそれほど苦になりません。
無人島・杉島の風影でちょっと一息。この透明度♪
そしてキャンプ予定地に上陸です~。今回のキャンプツーリングでは季節のこと人数が多いことも考えて、場所選びは慎重に行いました。
もちろん流木がふんだんにあることも条件の一つです。みんなで流木を集め、あっという間に火が熾り、そして地域おこし協力隊のスタッフMくんからウェルカムドリンクならぬ焼きリンゴ~♪をご馳走。
総勢13人でしたが浜は十分な広さがあり、そしてそれほど冷え込まず、にも関わらず星はたくさん見え。。。木星と土星の最接近も見ることができました。
こんな水道も電気もトイレもガスもない浜辺にカヤックで漕ぎ着き野営する。コロナ禍でも、むしろコロナ禍だからこそ見直されるべき貴重な体験ではないでしょうか。
翌朝。7時起床とゆっくり目覚め、焚き火で湯を沸かしてコーヒーとお茶を淹れます。
火が爆ぜる音、砂利を踏みしめる音、そして火のぬくもりに引き寄せられるように学生たちもテントから這い出てきました。
今回のキャンプツーリングは基本的に各自自炊です。サニー本橋の朝食は米粉パンのハンバーガーとくるみパン、インスタントのポタージュとコーヒーでした♪
仕度を済ませ、再び漕ぎ出します。
昨日もそうでしたが、ツアーリーダーは学生スタッフに任せました。学生スタッフは去年以前に「自然環境リテラシー学」を受講した先輩学生です。
途中上陸して休憩。ここでナビゲーション講習を学生スタッフくんがしてくれました。
さあ最後の一漕ぎです。
ツアーリーダーにも慣れてきたのか学生スタッフが寄り道までしてくれました。それについていく受講生たちもきれいに船団を組み、全員がまとまって漕いで行きます。
汗ばむような陽気になった昼前に無事帰着。あっけないほどにハプニングもなくキャンプツーリングを終えることができました。
この日の午後は次回に予定されているカヤック検定のための事前講習会を実施しました。
汗ばむような陽気になった昼前に無事帰着。あっけないほどにハプニングもなくキャンプツーリングを終えることができました。
この日の午後は次回に予定されているカヤック検定のための事前講習会を実施しました。
JSCA日本セーフティカヌーイング協会【指導者検定会シーカヤックベーシック課程】
そしてクリスマスも明けた26日。
今度はJSCA日本セーフティカヌーイング協会【指導者検定会シーカヤックベーシック課程】を実施しました。
会場は南伊勢町商工会の会議室をお借りしました。
会議室は広く着席も一人1テーブル使い、暖房も空気清浄機もあり、さらに窓もドアも開け(暖房も空気清浄機も意味なし!?笑)、入室時のアルコール消毒とマスク着用を徹底しました。サニー本橋もこの通り。笑
「JSCA指導者検定会」はあの手この手で受験生の学びを深化させます。プロジェクターとホワイトボードを駆使し、さらに現物を見て触ったりもして講義を行います。
みっちりと90分講義3コマとそれぞれの筆記試験をこなし、初日は終了しました。
二日目は技術課目検定。まずは受験生みんなが緊張する漕艇技術検定です。
続いて指導技術検定。
その後にフィードバック講習を行うのもJSCAの検定会の特徴です。上の写真はスタッフMくんが陸上講習のデモをして、受験生たちに引き出し=ネタを増やしてもらっています。
午後は安全技術検定です。
こちらは牽引の練習。道具(トウライン)を使わず、カヤックにしがみついてもらって牽引しています。
最後はもちろん(!?)レスキュートレーニングです!まずはアシストレスキューから。
続いてセルフレスキュー(再乗艇)の練習をします。
受験生には全員にウェットスーツを貸しましたが、気温:13度、水温:18度、風向風速:凪と、ぜんぜん年末らしさがない穏やかで温かい海での寒稽古となりました。笑
15時過ぎにすべての課程を終了し、片付け・撤収しました。検定の結果は、、、見事6名全員合格でした~!
みんなおめでとう~!!
二日間ほんとうに頑張りました。そして短い期間にも関わらず成長が見て取れるようでした。
検定の後ももちろん振り返り=アウトプットをしましたが、何人かの学生から「大学生になってから対面授業ははじめてだった」と聞かされ、ぐっと胸が詰まる思いでした。
そうかあ、そうだったんだね。
そうしなくちゃいけない世情ではあるけれど、それは想像できないほどに残酷なことだなと感じました。そんな学生たちのことをよく知っているからこそ、担当の坂本教授と山本先生は「自然環境リテラシー学」実施のために奔走されてたんだなとあらためて思い知りました。
働いてくれた学生スタッフもお疲れさまでした。まだまだ続きますが、引き続きよろしくお願いいたします!
南伊勢での「自然環境リテラシー学」はあと二回実施する予定です。サニー本橋も関わっていきますので、また報告したいと思います。